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（2）イオナイザー用電源ボックスpu55
エレファントヘッドに内蔵された静電気除去用イオナイザーの運転を制御します。

（3）エアコントロール
パルスエアー生成器です。パルスエアーの運転を制御します。パルス周波数はダイヤル式つまみで調整します。用途に合わせてパルス周波数を最適化できます。

（4）小型集塵機
ダクトホースを通して集塵したダストを専用フィルターに集めます。風量・制圧は制御可能です。

※エレファントトローリーは、（２）～（３）が一台のハウジングに収納されてます。

写真：
設置例：エレファント110型を作業台に設置
トレーに乗せた樹脂製品の静電気を除去して付着異物を集塵除去" />

ラインナップ

＜エレファントトローリー＞
持ち運びができるモバイル除塵装置です。ホイールを搭載したボディには、パルスエアー発生器・ブロア・フィルター・電源ボックスを内蔵しています。手持ち式グリップは、”l”字型です。複数の作業現場へ持ち運んで運用するのに便利です。

＜エレファント110型＞
手持ち式グリップのデザイン（”l”の字型）。立ち作業または座り作業に適したモデルです。

＜エレファント180型＞
ストレート型の手持ち式グリップのデザイン。作業台での清掃作業に適しています。クリーンブースでの清掃作業には、ダクトホースを上から吊って使うと便利です。

＜エレファントfix型＞
fix型運用方法①
エレファントfixのヘッドを作業台に固定します。作業者がワークを手で持ちエレファントヘッドの上にかざして除電・除塵作業をします。エレファントfixのヘッドに搭載したセンサーにより、ワークをヘッドの上にかざすとパルスエアーブローがスタートします。ワークをエレファントから離すとパルスエアーブローがoffになります。ハンズフリーで作業できます。

fix型運用方法②
エレファントfixの取付用フランジをロボットに持たせます。エレファントfixがロボットの ” ハンド ” になります。予めティーチングした経路に沿ってロボットがエレファントを操作して、基材の静電気を除去しながら異物除去作業を自動で行います。

写真：
左から、エレファントトローリー/110型/180型/fix型

主な用途

＜組立・アッセンブリ工程＞

組立・アッセンブリ工程の作業台で、樹脂製品・プラスチック製品に付着したゴミやホコリを取り除きます。組立後に、製品の中へ異物を含有するのを防止します。製品不良を未然に防止します。静電気除去用イオナイザ＋パルスエアーブロー＋異物吸引除去機能を搭載したコンパクト除塵ピストルなら、静電気でくっついたゴミやホコリを楽に取り除いてくれます。ゴミの飛散がないので、作業環境を清潔に保ちます。

＜塗装工程＞

樹脂製品・プラスチック製品の表面は静電気を帯びやすくなっています。静電気が浮遊している小さなゴミやホコリを引き寄せて表面にくっついてしまうことがあります。異物が付着した基材表面へ塗装すると、小さく粒状に隆起します。 ” ブツ ” と呼ばれ、塗装不良の原因の一つになります。静電気で付着した小さなゴミやホコリは、エアーガンでブローして解決できないことがあります。エアー圧を上げてブローしてもゴミやホコリは基材の裏側へ飛ばされてくっついたりします。基材が静電気を帯びている限り、吹き飛ばしたゴミやホコリは再び引き寄せられて、再付着することもあります。ゴミ・ホコリを引き寄せている静電気を効果的に除去しながら、微弱なパルスエアーブローと吸引除去機能を搭載したエレファント110型は、樹脂製品・プラスチック製品の清掃に適しています。

＜トレーの清掃＞

トレーは、生産している製品や部品を製造工程で保管したり搬送するのに使用する入れ物のことです。どのような業種でも生産している製品をハンドリングするためには、入れ物に入れます。工程間の搬送や、製品を発送するためのパレットとしてトレーを使用することもあります。トレーは様々な業界の製造工程で使用されている入れ物です。
そして、トレーに静電気でゴミやホコリが付着すると、トレーに入れる製品に転写する原因になります。トレーの清掃は、製品の清掃と同じくらい重要です。
製品の清浄度を保持してクリーンな入れ物としてトレーを使うために、コンパクト除塵ピストルエレファントで清掃します。

＜箔バリクリーナーとして運用＞

インモールド成形・ホットスタンプは、絵柄を写したフィルムを樹脂製品へ転写して加飾する工程です。装飾用フィルムを樹脂製品へプレスすると、端面にピラピラした成形バリがでることがあります。フィルムバリ・箔バリのことです。箔バリは、納品先でのクレームや、次工程での加工不良の原因となるので対策が必要です。プレス金型側でバリを防止することができれば良いのですが、プレス後に箔バリを除去する除塵工程を設けて対策することがあります。エレファントには、作業台でプラスチック製品の端面の箔バリを除去する用途があります。

（※別ページに記載のco2スノージェット洗浄装置・接触式ウェブクリーナーロータークリーンにも箔バリ除去の用途があります）

＜レンズ・パネル＞

コンパクト除塵ピストルエレファントの用途は、樹脂製品やプラスチック製品だけではありません。機器に実装する前のレンズやパネルのような繊細な製品を、エレファントでクリーニングする用途があります。

写真：
自動車用樹脂製品をエレファントで清掃

先端エアレス除塵技術！
コンパクト除塵ピストル

＜樹脂製品・プラスチック製品の製造現場で異物対策の実情＞

エアーガンやパターガンで、圧縮空気の力でゴミを吹き飛ばす方法が一般的に行われています。静電気でくっついたゴミやホコリは、一見　エアーブローで吹き飛ばせそうに見えますが、エアーブローしても、くっついたまま離れなかったり。吹き飛ばすと裏側にくっついてしまったり。エアーブローするほど、逆に静電気が強くなっているのではないか。このようなお話しを耳にすることがあります。簡単には吹き飛ばせない小さなゴミやホコリ。エアで飛ばすためには、エア圧力を上げていくことになります。自動車用内装外装部品を生産している現場では、圧縮エア 0.7mpa 前後で清掃を行っていることもあります。後工程で異物による製品不良・加工不良・塗工・塗装不良を防ぐためには、前清掃で異物を確実に除去する必要があります。そして、必然的に高い圧力でエアーブローして清掃する、という方向につながっているのが実情のようです。
しかし、エアーによる対策で異物除去が対策できていれば良いのですが、別の視点で見ると新たな問題も見えてきます。

＜工場の電気代の負担増加＞

製品や設備を清掃するのに、エアーガンは必需品です。ハンディのエアーガンで付着しているゴミやホコリを吹き飛ばして清掃します。搬送用トレーは、使用する前にエアーガンで清掃します。バンパーラインで塗装前に清掃するのに圧縮エアで清掃します。これらは全て工場エアを使っています。
工場エアは、工場内に敷設した配管から供給される圧縮エアです。工場エアは、圧縮機（コンプレッサー）がエア源です。工場の電力消費量の20～30％が、圧縮エア用コンプレッサーの電気代と言われています。圧縮機の無駄な電気代を削減するために、工場もいろいろな取り組みをします。無駄なエア漏れを防ぐ、という身近な取り組みが行われていると思います。

それでは、エアーガンによる清掃作業で、エアを絞ることはできるでしょうか？

上述のように高いエア圧力で清掃している現場で、エア圧力を下げるということはエアーブローの異物除去能力が低下することに直結します。それは次工程へ異物を持ち込むリスクが高まることになるので、不良増加・歩留まり低減につながっていくことになります。現在の運転圧を下げるというのは、エアーガンによる清掃では簡単なことではありません。こうして、工場ではエアーガンによる清掃作業で圧縮気の電気代に多額の経費をかけているのです。

＜co2排出量増加＞

圧縮機の使用は、多大な電力消費につながります。工場の電気は、電力会社が発電所から作り出しており、発電所には、原子力発電、lng火力、石炭火力、石油火力、再生可能エネルギー（太陽光発電、水力、風力発電）があります。それぞれの電源を組み合わせて電気を作り、工場に届けています。発電所が電気を作る過程で二酸化炭素を排出します。高圧エアーガンによる清掃作業は、動力源の圧縮機を使用することにより、多大な電力を消費します。それが発電所の二酸化炭素（co2）排出につながっているのです。工場の排出co2削減に取り組む企業様にとって、これは大きな問題です。

＜ノイズ・騒音＞

高圧エアーガンやパターガンの清掃作業は、ノイズも大きくなります。エアーガン・パターガンの騒音が鳴り響く作業現場になります。騒音は、作業環境の悪化につながります。

＜エレファントは、先端エアレス除塵技術です！＞

エレファントによる清掃作業は、エアーガンのような高圧エアは不要です。エアーガンによる清掃作業に比べ、エレファントは、 " 低圧力＋パルス化 " してエアーブローします。
高圧エアーによる清掃作業と比べ、エレファントは圧倒的に低いエア消費量で除塵作業をすることができます！微細なパルスエアーブロー・イオナイザ・吸引除去機能を兼ね備えたハンディグリップピストルの強みです。
そして、集塵機能を備えたエレファントは、除去したゴミ・ホコリを集塵機で吸引してフィルターで捕集します。エアーガンのようにゴミをまき散らさない集塵システムです。

エレファントは、圧縮機（コンプレッサー）への依存を低減した先端エアレス除塵技術です。これにより、エレファントには次のようなメリットがあります。

◆圧縮機（コンプレッサー）の電気代削減
◆超低ランニングコスト
◆工場のco2排出量削減に貢献
◆騒音による作業環境悪化を軽減します。

写真：
エレファントのパルスエアの流体モデル

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清掃できる主な基材

自動車のボディ・自動車内装外装用樹脂製品

トレー・プラスチック部品(複合機・デジタルカメラ・スマートフォン・パソコン)・ハードディスク

レンズ・パネル・ガラス基板

ガラスエポキシ基板・プリント配線基板・実装基板